合唱団わだち

私達の基本路線(基本的態度)


1.諸井先生の急逝とその後の方針について

合唱団の創設以来45年間、代表者であり指揮者であった諸井昭二先生が2012年5月に

急逝されましたが、折しもプラハ混声合唱団を招聘して日本各地で演奏会を開催する

事業を推進しているさ中でした。私達はそれまでピアニストとしてご協力いただいていた、

中村敏彦先生、渡辺治子先生に練習の指導をお願いし、快く引き受けて下さった両先生の

お蔭で定期練習を継続することができ、この大事業を遂行することもできました。

その後、私達は総会による全団討議を経て、上記の二人の先生の指導体制の下で、

合唱団活動を継続し、諸井先生が進めてこられた音楽づくりの路線を継承していく ことを

決意しました。


2.継承すべき基本路線について

(1)私達は演奏芸術に携わる創造集団であることを自覚します。

合唱は演奏芸術であり、私達は表現者であることを忘れてはなりません。作曲者は詞

(言葉)にメロディーをつけ、音を構成し、リズムに乗せ、テンポを操って、表現したい

内容を提示しています。それは楽譜という手段で書き表わされていますが、それを音楽

として実際に実現するのは私達演奏者です。作詞者・作曲者が表現しようとしている

内容を楽譜から読み取るのは指揮者の仕事で、私達はそれについていけばよいという

のでは、合唱団“わだち”の団員の態度ではありません。団員それぞれが曲の内容を

理解し、それを自分の歌として心から歌うことによって、初めて聞く人の心に届く演奏が

できるのだ、と言うのが諸井先生の教えでした。私達はこの態度を継承していきます。


(2)練習こそが創造の充実した場であると考えます。

それぞれのパートの声を揃え(タイミング、ピッチ、響きなど色々あります)、他の パート

との綾なす構成を感じつつ表現したい内容を歌い上げること、それは練習の積み 上げで

完成されていきます。そのプロセスこそ楽しく充実した時間です。練習こそが 合唱の最大

の楽しみだ。これも諸井先生の口癖でした。私達はこの思いを継承していきます。


(3)チェコ音楽との関わりは“わだち”の大切な活動です。

1971年に日本合唱指揮者協会の企画で始まった、「知られざる名曲」合唱連続演奏会に

参加する中で、1973年に“わだち”はヤナーチェクのカンタータ「アマルス」に出会い ました。

この演奏を通じて得られた感動と当時のチェコスロバキア大使館を通じての 同政府の

評価が、その後も引き続きチェコとスロバキアの合唱曲に取り組む要因と なりました。

また、そうした活動の中からチェコの合唱団との交流も生まれました。

今後もチェコ音楽への取り組みと演奏による紹介を大切な課題として継続していきます。

合唱団わだち代表 吉川重清 (Shigekiyo Kikkawa)


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