合唱団わだち

プラハ混声合唱団とは


 プラハ混声合唱団は1945年に創設されました。戦争によって一次中断されたこともありましたが、よく知られているチェコの伝統的な音楽はもとより、優れたヨーロッパの音楽を歌ってきました。クラシックの音楽からペタゴジカルな音楽まで、合唱界をリードするプラハ混声合唱団の数々の演奏活動は、同合唱団をアマチュア合唱界のトップの座に導き、全国アマチュア合唱コンクールでは2度の優勝に輝きました。
 プラハ混声合唱団は16のヨーロッパの国々で演奏を行い、国際コンクール(パリ、モスクワ、Arezzo、ミドルズバーグ、Gorizia、Knokke−Heist、バルセロナ、Spittal、Pohlheim、Tolosa、Cork、Maasmechelen)で多くの賞を受賞しています。最近受賞した最も大きな賞は、1998年10月にMetanya(イスラエル)で行われた国際合唱コンクール「Shirat Hayamin」におけるゴールデンディプロマ賞です。プラハ混声合唱団の芸術監督は50年近くにわたり合唱指導者として名声を得てきたミロスラフ・コシュレルです。
 1991年に初めて日本を訪れ、その2年後の1993年にも来日し、東京フィルハーモニー交響楽団との共演でベートーヴェンの第九を演奏しました。
 1995年のアメリカでの演奏旅行では、5つの土地でコンサートを行いました。この演奏旅行の中心となったワシントン大聖堂でのコンサートでは大成功を収めました。
 プラハ混声合唱団の主なプログラムとコンサート活動は20世紀を代表する幅広いアカペラの曲です。特に合唱団がよく取り上げる作品はズデニエク・ルカーシュの曲です(ミサ・ブレヴィス、レクイエムなど、いくつかの曲はプラハ混声合唱団のために作曲されました)。最近では、プロの指揮者、オーケストラ、ソリストと共にカンタータとオラトリオの演奏を行っています。それらの作品を演奏する強い意志がコンサートを成功に導いたといえますが、一般のコンサートでは普通は見られない演奏、またプラハの聴衆にあまり知られていない演奏をしているといえるでしょう。例えば、昨年はプラハ国立劇場オペラオーケストラとの共演で、Cesar Francの「キリストの最後の7つの言葉Seven last words of Christ」を、チェコ放送管弦楽団との共演でVladimir Rotterの「チェコのクリスマスミサ」、Antonin Tucapskyの「スタバト・マーテル」、「メリー・マグダレーナ」、「Te Deum」を演奏しました。


指揮者 ミロスラフ・コシュレル


 ミロスラフ・コシュレルは、プロのプラハ男声合唱団とアマチュアのプラハ混声合唱団の芸術監督を務め、チェコ有数の合唱指導者として知られている。両合唱団は、彼の芸術指導により優れた音楽団体へと発展した。彼が率いる合唱団は、23のヨーロッパ諸国とアメリカ、日本、イスラエルで演奏活動を行い、大きな成功を収めている。
 また、Zubin Mehta、Giuseppe Sinopoli、Kent Nagano、Oskar Danon、Vladimir Valek、Jiri Jelohlavek、Zdenek Koslerなど著名な指揮者と共に、ドヴォジャーク、ワーグナー、ベルリオーズ、マーラー、シェンベルグ、ストラヴィンスキーの作品の指導も行っている。「プラハの春」国際音楽祭、ドレスデン音楽祭、ブルックナー音楽祭りでも演奏を行っている。ミロスラフ・コシュレルは、Gorizza、ベローナ、Tolose、Spittal、Varna、ブダペスト、Arnheim、Maasmechelen、Lindenholzhausenなどの国際合唱コンクールの審査員も勤めている。また、主要な合唱祭である「プラハ合唱の日」や有名なオペラ・シンフォニー・フェスティバル「Prager Winter」の芸術監督を務めている。1993年よりプラハのカレル大学の音楽院「Conservatory」で合唱指導を行っている。

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